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皆さまこんにちは、ManageEngine事業 営業部 プリセールスの植松です。
本日は10月5日(日本時間)に正式リリースされたWindows 11について、関連情報とともにご紹介いたします。
Microsoftは、2021年6月24日に開催されたオンラインイベントでWindows 11を発表しました。
これまではWindows Insider ProgramのメンバーにWindows 11(ベータ版)を提供しておりましたが、ついに2021年10月5日に正式に利用可能になりました。
つきまして今後は、要件を満たしたWindows 10のコンピューターのWindows 11へのアップグレードや、プリロード済みのWindows 11の販売ができるようになります。
一般的に、OSを最新にすることで、セキュリティの向上や大幅な機能追加が行われます。企業にとって、これらの新機能や仕様変更にどんなメリットがあるのか、またWindows 11にアップグレードするためにはどのような要件を満たす必要があるのか、詳しくご紹介いたします。
Windows 11の新機能
Microsoftは、Windowsの設計を簡素化し、企業が重要視しているセキュティ機能を導入することによって、ユーザーエクスペリエンスを強化しました。主なセキュリティ機能には、TPM 2.0、ハードウェアの整合性保護、Windows Helloを使用したパスワードなしの認証、Secured-Core PCなどがあります。
上記を含め、これまでに発表されていた新機能について、一部ご紹介いたします。
1. AndroidアプリケーションがMicrosoft Storeに追加
新しくなったMicrosoft Storeでは、Amazon Appstore(Amazonアプリストア)との連携により、WindowsコンピューターにAndroidアプリケーションをダウンロードできるようになります。また、Disney +、Visual Studio、Adobe Creative Cloud、Zoom、Canvaなどのサードパーティアプリケーションも導入しました。
2. Microsoft Teamsへのスピーディな接続
Microsoftは、SkypeとOutlookをMicrosoft Teamsに置き換えました。Windows 11では、Microsoft Teamsに、音声通話、ビデオ通話、Web会議(画面共有可能)、チャット機能がバンドルされています。クライアントとして、Android、iOS、Windows 10、macOS、Linuxで使用できるため、デバイスやOSに関係なく、テキストベースまたは電話で連絡できます。またWebブラウザーでもMicrosoft Teamsを使用できます。
3. 生産性を高める洗練されたデザイン
Microsoftによると、Windows 11は、よりシンプルで生産性の高いユーザーエクスペリエンスを提供するとのことです。既存のWindowsから更新されたフォントやアイコンに加えて、新しいスタートメニュー、UI、タスクバーがあります。スタートメニューは、見つけやすくするために中央に配置されます。
4. スナップ機能を強化
ユーザーは、「スナップレイアウト」で複数のアプリケーションのウインドウを並べることで、複数のウィンドウに柔軟にアクセスできるようになります。Windows 11では、ユーザーがマルチタスク機能を強化できるように、「スナップレイアウト」機能と「スナップグループ」機能が導入されています。
5. ウィジェットのパーソナライズ
パーソナライズされたウィジェットを介して、ユーザーの興味に関連するニュースや情報を提供します。これによりカレンダー、タスク、天気、ニュースなどの情報を一目で確認できます。
6. Trusted Platform Module (TPM)
TPMとは、暗号化鍵やユーザー資格情報などの機密データを保護するために使用されるチップのことです。ランサムウェアなどのマルウェアやその他のサイバー攻撃からPCを保護するのに役立ちます。一般的にTPMは、CPUに内蔵されているか、またはマザーボードに取り付けられています。
7. パスワードなしの運用
Windows 11では、デフォルトで「パスワードなし」の運用になります。企業で利用されるWindows Hello for Businessでは、パスワードなしの運用モデルをサポートしており、たった数分での設定を実現します。Windows Helloにより、Windows 11は、顔認証、指紋認証、その他の生体認証など、より強力な認証方式を採用しております。
企業内コンピューターのアップグレード方法
ネットワーク上のコンピューターを最新の状態に保つことは重要ですが、アプリケーションまたはネットワークの互換性が影響を受ける可能性があるため、注意が必要です。
推奨のアップグレード手順は以下の通りです。
1. アップグレードテスト/動作検証を行う
エラーを確認するために、ハードウェアベンダー種別ごとに1台以上の端末でアップグレードテストを実施することを推奨します。正常にアップグレードできたら、続いて端末の動作検証をして、問題がないことを確認しましょう。
2. 互換性テスト
Windows 11にはハードウェア要件があるため、まずは端末が以下の要件を満たしていることを確認してください。
要件 |
説明 |
プロセッサー |
1GHz以上、64ビット互換、2つ以上のコアを搭載 |
メモリー |
4 GB 以上 |
ストレージ |
64 GB以上 |
システムファームウェア |
UEFI、セキュアブート対応 |
TPM |
TPMバージョン2.0 |
グラフィックスカード |
DirectX 12 互換 / WDDM 2.x |
ディスプレイ解像度 |
9インチ以上、HD解像度(720p)、8bit/チャンネル |
3. アップグレードの計画
段階的にアップグレードする計画を作成し、IT管理者がより柔軟に対応できるようにします。
ManageEngine Desktop CentralはWindows 11をサポートしている?
ManageEngine Desktop Central(オンプレミス版)は、今後リリースされるビルド(ビルド10.1.2134.2以降)にて、管理対象としてWindows 11をサポートいたしております。グローバル本社では当該ビルドはリリース済みとなっておりますので、日本でのリリースを今しばらくお待ちいただけますと幸いです。
今後、Desktop Central Cloudにおいても、Windows 11のサポートを予定しております。
製品ページ:https://www.manageengine.jp/products/Desktop_Central/
※本記事は、グローバル本社によって執筆されたこちらのブログを翻訳/一部情報追記したものになります。
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